その製材所でよい丸太に出会ってしまい、惚れ込んでまた丸太を買ってしまいました。もうこうなりゃ借り入れしてでも買ってやる!長さ5m、直径80cmから1m、樹齢約110年の栗です。いくら眺めても、節や虫食い、腐れなどの欠点がなさそうな木です。このままでは製材が出来ないので2.4mと2.6mに切りました。やはり欠点は出ません。これならば2.5m×80cm幅以上の板が10枚くらいは取れるはず!これこそ木工屋の皮算用。さてどうなるか、乞うご期待。(珍しく平静さを失っています。)
丸太から家具
2010月4月28日 記 *下に追記されてゆきます。ごらんください。
丸円製材の久保さん。
「この辺に石が入っているようだ。」と切ってみると本当に石やらガラスが出てきました。石が製材の鋸に当たってしまうと鋸が傷んでしまいます。
しかしその道のプロの目はすごいですね。
製材所の土場で製材を待つ丸太。親父さんの意見を聞きながらどのように製材するかを検討します。「ここから曲がってるから切ったほうがいい」とか「この辺からいい木目がでそうだ」とかは言ってくれますが、最終的な判断と責任は施主の私にあります。
大事な点は木口の割れに沿って鋸を入れることです。そうしないとひびが進んで板が割れてしまいます。また、なるべく傷がなるべく出ないように木の中を読むことです。そういっても天然の木ですから捻じれてたり節があったりいろいろうまくはいきません。
丸太の根元の木口。直径は1.1m以上。中央の穴はウロではなく、切り倒したときにチェーンソーの刃が届かず引っこ抜けた「中抜け」ですが、浅いものです。
丸太を買いました。
福島県の山奥から来た栗です。
直径70cm〜80cm、長いものが4mくらいのものを5本買いました。
秋に切り倒したものです。
木を切った時期がはっきりしているので安心です。切った人から買っているからですね。
製材したらまた報告します。
2010年3月 追記
こちらはついでに買ったクルミの丸太の山。
土場整理のお付き合いでもあります。
写っているトラックは4トンユニックです。木の大きさがわかります。
今回のものはやや腐りがありました。
木を切って買った業者もたいそうがっかりしていました。木は年をとると痛んで枯れてきます。寿命が尽きる前に切らせていただいて、私たちの役に立つものに使わせてもらえれば、幸いですね。
工房から車で1時間の小鹿野町においてもらっているので、屋根をがっちりかけてきました。試行錯誤の末、縛る紐はビニールハウス用のものがベスト。野ざらしでも切れません。
2日間製材して、その後3日間かけて桟を入れて干す作業をしました。挽いたばかりの板はずっしりと重いです。皮をむきながら桟を入れて積み上げていきます。皮はむかないと虫(カミキリムシ)が卵を産んで材が食べられてしまいます。
一番重い物を積んだ日に、丸太を売ってくれた斉藤さんが手伝いに来てくれました。斉藤さんは「斉藤桐材店」といって桐屋さんなのですが、山の木を買って切って運んできたり、立ち木の伐採もしています。
写真の板が今回最も良い板の中の一枚です。長さが2.5メートル、幅が85センチ、厚さは7センチほどです。
もっとも、これらの材が使えるのは3年後以降です。
最後に屋根をかけて風に飛ばされないようによく縛ります。
いよいよ丸太が製材機に乗って製材が始まります。
良い板が取れることを祈るばかりです。
中央で切った木口。長いものを切るのはもったいないのですが、扱えないのではしようがありません。3m+2m、1m+4mにするよりは2.5m+2.5mが妥当と判断しました。
2010年4月28日追記
製材して積むとこんな量か、とちょっとさびしい。
斜めに撮らないと写らないほどでかい。
フォークリフトのお尻が浮くほど重いです。
丸太が板になるのに立ち会うのはとても面白いです。木目を見ながら、何に使うのかある程度は予定しながら厚みを指定します。
テーブルにするようなものは70ミリ、60ミリ。椅子になるものは60ミリ、45ミリ、36ミリ。箱物家具にするものは45ミリ、36ミリ、30ミリ、18ミリなどです。
作業が忙しくてあまり写真は撮れませんでした。