竹工芸家 宮川弘尚のサイト
 作 業 風 景 

● 制作作業の中から、下駄作りの作業工程を記述してみました。

1、材料となる竹の節落し。
  割り、巾決め、身剥ぎ、鉋掛け。(真竹の場合は、竹表面の皮剥きをしてから)

2、駒切り。
  鉋掛けを施した材料を、目の細かな丸鋸(まるのこ)で、一こま一こま切り分ける。

3、原板貼り。
  切り分けた駒を(竹)、未晒しの天竺木綿に一こま一こま並べて貼る。(一足分づつ)

4、原板手入れ。
  一晩乾燥させた原板を、縦目、横目に折りながらヤスリ掛け、ペーパー掛けをする。

5、原板の形切り。
  原板に下駄の型紙を置き、輪郭を鉛筆書きする。(鼻緒を通す穴も書いておく)
  ドリルによる穴あけ、輪郭線に沿って丸鋸でカット。布バリの鋏いれ。

6、原板と桐台の貼り合わせ。(一晩乾燥させる)

7、竹貼り桐台の手入れ。video へのリンク
  穴周りの手入れ、小刀等で鼻緒がいたまぬように滑らかにする。(これが、一番ヤッカイな作業)
  台周りは、ヤスリ、ペーパーで滑らかにする。

8、竹貼り台の塗り上げ。
  真竹下駄の仕上げは、クリアーウレタンの二度塗り仕上げ。
  虎竹下駄の仕上げは、薄めたウレタンを塗り、拭き上げる。

9、最終まとめ。
  塗り面乾燥後、外周りの布バリ取り(わずかなものだが、切出刀で丁寧にとる)これが意外と手間取る。
  底ゴム貼り、ゴムの余分を切り落とす。
  桐台側面の蝋磨きをして終了となります。

● 以上のような段取りで下駄、右近類は作って居ります。
  
  女右近には、S,M,Lの 3サイズ、男右近は、M,Lの 2サイズが有ります。

  男下駄、千両(男)下駄には、M,Lの 2サイズがあります。


● 桐台竹貼り下駄について
  桐の台に竹を直接に接着するのではなく、未晒しの天竺木綿に市松にカットした竹を貼り、
  連帯性を持たせた上で、面取り磨きを施し桐台に貼り合せるので、非常に丈夫な物となります。
  桐台を使用しているので歩いても響かず、表面は全体に凹凸が平均しているので疲れが少ない
  長所があります。 見た目以上の履きやすい履物です、どうぞお試し下さい。
  

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